こんにちは、yasuhaです。
今日もご覧くださりありがとうございます。
いつもどおり、フリーランスのwebデザイナー&ピアニストをしている障害当事者(障害者)であるyasuhaの、お仕事記録をつけていきます。
(「目指している」じゃなくて「している」に変えてみました笑)
今回は、モニターをお願いしてロゴデザインをしました。どんな風に、なにをやったのか? の記録です。誰かの役に立てばいいなと思います。
ロゴデザインをしました
「音楽企画ゆたか」様のロゴデザインをしました。
制作したものはこちらです。

(お名前と制作物を掲載することについては、許可を取っています)
デザインから制作(web用、印刷用)まで行い、制作期間はおよそ3週間、使用ソフトはillustratorでした。
案件獲得、モニターのお願いまで
今回の案件をどうやって獲得したのかをまず書きます。
ズバリ、X(yasuhaとは別名義のアカウントです)でロゴ制作の募集を見かけてお声をかけました。フォローしている方ではなかったのですが、相互フォローの方のリポストでお見かけしたものです。
上記のとおり「音楽企画」さんということで、コンサートのプロデュースをしている方(団体)のロゴです。わたしはピアニストですので、音楽方面ならお役に立てるのでは? と思って、エイヤッと声をかけたわけです。音楽関係者だと信頼していただけるかな、という気持ちもありました。
余談ですがロゴ制作募集のポストには、もうおひとりお声かけをなさっている方がいました。ロゴデザインを専門でやっている方のようで、特に関係するフォロワーさんは見かけなかったので、検索で見つけたのかな? と想像して、SNSは営業手段になり得るのだなあと実感しました。
なお、このやりとりのために相互フォローになった時点で、DMにてポートフォリオを送って自己紹介をしました。(デザイナー&ピアニストということですね)
まだポートフォリオの形をしたものを作れていないので、これまでの制作物をただ載せただけのGoogleドキュメントをとりあえずのものとして作成しました。本当に体裁もなにもないものですが、作って正解だったとは思います。
この効果がどこまであったかは分かりませんが、ありがたくもご依頼いただくことができました。
最初のやり取りとモニター条件
まず、ご希望の雰囲気やモチーフやこれまでのチラシなどの情報をいただきました。謝礼のすり合わせをする時点で、「モニターをしてくださりませんか?」とお願いをしました。
具体的にどんなことをお願いしたかというと……
- わたしのポートフォリオやSNSで公開させていただく
- Xポストで一度ご紹介していただく
- 今回の依頼について、簡単なフィードバックをしていただく
- 先輩デザイナーに見せる許可をしていただく(フィードバックをもらうため)
という感じです。とはいえ対価をもらうのも勉強と経験、ということで。簡易的なものとしてアマゾンギフトをいくらかいただくことにもしました。
ロゴの仕様や条件そのものは、「PNG形式/300dp/RGB/サイズ1000px正方形に収まるくらい」としました。追加の条件(色のバリエーションやリテイク回数)は別途定めました。
このとき決め忘れたこととして、ロゴに文字を添えるかがあります。今回はしないことにしましたが、最初に確認するのがよいと思います。作字するのか、合うフォントを選定するだけにするか、無しか。これでまた価格が変わると思うので、最初にすべて条件を提示できなかったことは反省です。
進行について
今回はこんな感じで進行しました。
- ラフをふたつ×2色出す
- 1案選んでもらい、ご要望を聞いて図案をブラッシュアップする
- 改めて図案の確認、2色提案
- 微調整、納品
厳密にはここまでスムーズに進行したわけではなく、ちょっと認識の違いがありそう? と確認しなおしたり、見落としていたご要望について後でご指摘をいただいたりもしました。このあたりは単純に次回はもっとうまくできるな、と感じたところです。とにかく経験は大事! とひとつひとつ思いました。これはもう実感。この実感をできたのがなにより良かったです。
納品後のこと
フィードバックにはGoogleフォームを用意しました。今後も活用するつもりです。項目は以下のような感じでした。
- 依頼してくれた仕事
- 納品物の満足度
- コミュニケーションの適切さ
- 納期と進行管理の満足度
- 価格の適切さ
- その他意見や感想などあれば
その後やったこと
納品後にやったことを書きます。
まずXとインスタ(実はあるのです)に実績としてポストしました。ランサーズ(実はあるのですその2)のポートフォリオにも加えました。また、これからポートフォリオサイトを作るにあたって必要になると思い、載せることをメモしておきました。具体的には以下のような内容です。
- デザインから画像制作(web用、印刷用)まで担当
- 2025年5月制作
- 制作期間:3週間程度
- 使用ソフト:illustrator
- モチーフにサメと音楽記号をご希望されていました。
サメは力強くということで、シルエットをしっかりと描き、海に潜り込んでいくような動きも表しました。背景は葉と波のシルエットです。チラシに葉っぱのモチーフを使うことが多いとのことでしたので、チラシに合うように合わせました。
小さい印刷での用途も考慮したデフォルメ具合や、しっかりした色合いにしています。
いずれサイトを作ったときに役立てようと思います。
双極症当事者として、複業をする人として
障害(というか双極症)当事者が仕事をするにあたって、案件のひとつひとつに障害(病気)の開示が必要かという概念がつきまといます。今回は小さな案件ですし、特に問題ないと思って話題にはしませんでした。
それで実際どうだったかというと、なにか調整していただくべきだったな……ということは結果として生じませんでした。
ただし受注から納品までの期間が、ちょうどピアニスト仕事での演奏会を二件挟んでいて、このプレッシャーは相当ありました。ピアニスト業に必要な体調を崩さないかということです。
前提として、デザイン業とピアニスト業では必要な「体調」が違うという実感がわたしにはあります。
デザインは外に出られなくても済みます。ピアノは会場に行けないと話になりません。特定の日に特定のパフォーマンスを求められ、誰かに代わってもらえないという点ではピアニスト業のほうがプレッシャーは重いです。
でもピアニスト業は、それさえできればよいのです。(演奏を演奏会の当日までにちゃんと仕上げられれば)納期の管理みたいなものは無いし、相手と事あるごとに密なやりとりをすることを考える必要はありません。体調によってはこちらのほうが困難、ということは当然あります。
実際のところわたしの仕事は、「今日はピアニスト業ならできる」と「今日はデザイナー業ならできる」を繰り返しているし、組み合わせてもいます。ふたつの仕事をしていることで、できることが増えているというわけです。
話を戻して。そういうわけで今回は「デザイン業の調整はしなかった」「でもピアニスト業でのプレッシャーがすごかった」という結果でした。これが良かったかというと、正直あまり良くなかったと思います。ものすごく気を張って過ごしていました。最近は体調が安定したのでなんとかなったものの、不安定な状況で受注していたら、うまくいかなかった可能性もあったかと思います。
ですので、今回ももし納期の調整をしていたなら、安心感を持ってふたつの仕事を進行できる、ひいては安定した体調でどちらも良い仕事ができる、ということに繋がったのでは? という反省はあります。
そして納期の交渉をするとき、必ずしも「病気があるので」と説明する必要がないことに気づいたのは収穫です。今回で言えば「演奏会があるので」と言えば良かったわけです。(まして相手は音楽関係者ですし)
複業をするというのはこういうことかな……、とひとつ掴む体験だったと思います。
ちなみに今回、先方のご希望通りの納期にはしましたが、一応「演奏会があるので納期のご相談をするかもしれません」とは最初に伝えていました。この一言だけでも言っておいたのは良かったなと思っています。これを言わなかったらもっとプレッシャーを感じていたのではと想像しています。
それと、演奏会が終わってしばらくはピアニスト業は穏やかです。そういうときにはデザイン仕事を増やすとか、そういうバランスを取るのも体調管理につながると感じました。今回のようにサッと声をかけたことで得られる案件はありますが、中長期的なスケジュールはやはり頭に入れておくべきです。目の前に急にチャンスが来たとき、どうやって受注の判断をするかは今後の課題です。
ちなみに心理的な負荷についてはピアニスト業への影響や納期だけではなく、ラフを出す際の「がっかりされたらどうしよう」という不安もかなり強かったです。しかしこれはもう、そうしていても仕方がないことです。実力を底上げしていくことはもちろんですが、うまく不安に対処する方法も今後考えようと思います。
病気があって……と言うのももちろん説明のひとつで、それが他の説明より悪いということはないですが(そちらが最も適切な説明であるときもあると思いますし)、もっとシンプルに済む言葉があるならそれがお互いに負担が無いのだな、と学びました。相手に合わせた言い方を探るのはこれからもしてみようと思います。
もっとも良かったこと
今回のもっとも良かったことは、単純に受注に至れたことです。
これがいちばんの自信になりました。自分には営業するちからがあると実感した、ということです。どんなにデザインの実力があれど、仕事が取れなくては話になりません。
これまでは自主製作や無償の案件にしか取り組んでいませんでした。有償を前提に案件を請け負う経験は初めてのことです。もちろん制作自体は無償でも有償でもやることは違わないのですが、営業方法においてはまったく話が変わります。
モニターという手段はだいぶハードルが下がるし、得られるものも多いです。
今後もう一歩進んで、正規の受注ができるように考えていかないとなりませんが、もうしばらくはモニターをお願いするという営業方法でもいいかもしれません。案件に合わせてどちらも活用しようと思います。
やれそうなステップでやる
「やるしかない」の状況に身を置いてみると、それは「やれば成果につながる」の状況であることにも気づきました。そして、それは充足感がありました。
「自主制作」「無償のモニター」「有償のモニター」「正規の案件」というステップアップはよく聞くような気がしますが、これは一直線に進むというよりは、取得したい案件や今の自分の状況(体調含む)に応じて使い分けるのがよいかなと思います。
モニターというやり方は、納期であったりやることの範囲であったり、相談次第でいろいろと調整が効くと思います。実案件でしか実績は積めないし、得られない経験もあります。「やれそうなことだけでも実案件でやる」を心がけるために、モニターを役立てるのはいいと思いますし、その積み重ねでどんどんやれることを増やしたいと思います。
モニターは十分におすすめ!
今回は先方がほんとうに協力的な方で、うまく成果を出せたと思います。
そして、実案件をやるに越したことはないとしみじみ思いました。ただし相応のプレッシャーがあることを認識し、状況や体調は顧みる必要がありました。
営業方法も、今回はパッと飛びついたことが功を奏しましたが、その方法を今後もすべきかとか、するならどんな状況・体調のときならいいかとか、もう少し振り返ろうと思います。
モニターという形で受注することは、成果物や制作過程そのものだけではなく、自分の働き方、生活や体調への影響など、広く観察することができます。(まさに「モニタリング」ですね!)
すぐに正規の案件を取りたい方もいるかと思いますが、モニターという選択肢も十分におすすめできます。案件や状況に応じて、ぜひ活用してみてください。
お読みくださりありがとうございました!
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