日雇い派遣でアルバイトをしてみました

取り組んだこと

こんにちは、yasuhaです。
今日もご覧くださりありがとうございます。
今回は、フリーランスのwebデザイナー&ピアニストをしている障害当事者(障害者)であるyasuhaの活動として、日雇い派遣のアルバイトをしてみた記録をつけました。
よかったらお付き合いください!

どんなバイトをしたか

なにはともあれお仕事の説明から。
コンビニのおにぎりやお弁当を作っている食品工場でアルバイトをしました。日雇い派遣なので一日だけ。勤務時間は7:15~16:15で休憩1時間の8時間、実績は10分だけ残業をしました。
業務内容は唐揚げにピックをさしたり、洗い物をしたり、おにぎり用のごはんを機械に補充したり、機械から出てきたおにぎりの形を整えたり(上から軽く押す)……でした。
朝早くに1本だけでしたが、送迎バスが出ていました。帰りも少し待ちましたがありました。ですので交通費が出ない仕事でしたが、交通費負担はなくすみました。また食堂があり、休憩時間には昼食を320円で食べることができました。
このアルバイトを選んだ理由はまさに「送迎がある」「ごはんを持参しなくていい」ことでしたが、この点は明確に良かったです。

時給は1165円でした(ちなみに神奈川県の最低賃金は1162円です)。この日のお給料の総額はまだ確かめられていません。
わたしが使った派遣サービスだと、翌日にお金を振り込んでもらうことができるようで、そこでの積立額を見る限りでは9035円となっていました。1165円×8時間は9320円ですが、説明を読むに、法定控除額(所得税・社会保険など)が控除された額が示されていたようです。

良かった点

まず良かった点から書きます。

  • どんな働きぶりでも明日にはすべて忘れていい
  • 継続的な勤務や評価のために無理してがんばらなくていい
  • 言われたことだけやればいい
  • 他の予定に合わせて仕事の予定を入れられる

要するに、「今日のことだけ考えていれば良い」ということです。
継続的に働くなら、早く職務や同僚の名前を覚えなくては……とかいろいろ思いますが、これはなかなか気持ちへの負荷が大きいです。いろいろよく分からないのは当然だし、別に自分に落ち度があるとか、特段能力が低いとかそういうわけではない。明日にはもういない人に懇切丁寧に仕事を教えるようなことはお互い無駄なので、突っ立ってる時間があっても仕方ない。
また「明日一日あれば復活できるな」などの体調の把握・管理ができている段階であれば、うまくスケジューリングすることで、ちょっと一日だけ無理をしてサッとお金を手に入れられるというのも良いことです。予定に無理がないときだけ入れてみる、ができるのは非常に良いです。

悪かった点

次に悪かった点です。

  • 工場は音がつらい
  • 食品工場は気疲れする
  • 腰への負担があった
  • 一日のスケジュールが分からないのでうまく給水できず、脱水になった
  • 書いてあるルールの通りじゃないので混乱する
  • 外国籍の方の話し方が怖かった
  • 働いている側にとって良い制度ではない

日雇い派遣アルバイトの悪いところというより、具体的な職務内容や環境による理由が大きいですね。特に、食品工場だからという点は大きかったように思います。自分の行動ひとつで異物混入や食中毒が発生するかも? と思うのはすごく気持ちに負担があったし、でもなにをしたらだめなのか(たとえば「走ってはいけない」とか)もあらかじめ説明はされないのでただただ「わたしの振る舞いは大丈夫なのだろうか……」と思ってしまって疲れました。あとはたくさんのフードロスを目の当たりにしたのもけっこうストレスでした。
重いものを上げ下げしたり、ベルトコンベアの高さが合わなかったりして、腰も痛くなりました。翌日もまだ体がバキバキで。日ごろの体力や筋力とか、その後のケアの工夫が必要ですね。重いものを持つと案内に書くべきと思うほど作業があったわけではないですが、実際に行けば多少あり得る、というのは今回に限らずありそうな話だと思います。いつお手洗いに行けるか(行くのにどのくらい手間がかかるか)分からなかったのと、なかなか作業の切れ目がなかったことから、水分をちゃんと取れなかったのも良くなかった。帰宅してから頭痛がひどかったです。
洗い物のルールが張り出してありましたが、どうも実際にはそのようにやっているように見えず、混乱しました。掲示物の更新が行われていない状況はどこの職場にもありそうですが、現場の方の言うとおりにすると割り切ったほうが良さそう。またそれに関連して……というわけでもないですが、外国籍の方の話し方が怖かったです。当然いろいろと指示をもらいますが、「これやって」みたいな端的な言葉になるし、なんというか元々の文化圏によるコミュニケーションの雰囲気とか喋り方が、日本語で話していても出るものだなと思いました。特に意地悪なことを言われたわけではないとは分かりましたが、それでも怖いと感じたのは仕方ないです。慣れかもしれませんね。
島国の人間ってのんびりした喋り方になるものなのかな、と思ったりしました。

最後に「働いている側にとって良い制度ではない」という点ですが、これは仕事をしているときになにか悪いと思ったことではないです。ただ、今日しかいない人にいろいろ説明しなくてはならないというのは、定期で働いている人にとって煩わしいでしょう。不定期で働くこちらとしても、よく分からない状況に放り込まれているだけなので、そんなに生産性があるとは言えません。誰でもやれる仕事……と言いつつ、実際には「やってはいけないことが分からずやっている仕事」でもあります。リスク管理としても良くないでしょう。
日雇い派遣アルバイトは、前述のとおり良いと思った点もあるけれど、制度の本質自体は「働かせる側」にとって都合が良いだけのものだ、としみじみ思います。雇用の調整弁となりますからね。でも現場で定期に働いている方には正直言って負荷をかけるばかりだと感じました。
わたしが日雇い派遣アルバイトに感じた良さは、日雇い派遣アルバイトでしか得られないものなのか? ということについて考える必要があるな、と感じました。

これからもやる?

さて、良いことと悪いことを挙げたうえで。
「またやる?」という点についての考えは、「したいとは言えないが、やむを得なければやるかも」という感じです。日雇い派遣アルバイトそのものについては良さも実感しましたが、やはり負担は大きいし、特に今回の食品工場は特有の大変さがあったように思います。
一方で気楽な部分もありますし、(即払いの仕組みに対応していると)すぐにお金が手に入れられるのも良いです。他の予定やその時々の金銭的な事情に応じて仕事を調節できるのは大きな強みです。
それでも根本的なところで、「一日で八時間も働くのはわたしにはきつい」ということを強く感じました。しかしまあ週一回くらいなら予定を調整すればできるかも……とも思いました。そういう実感が得られたのはとても良かったです。
もろもろひっくるめた結論として、最近は本当にお金に困っているので、とりあえずもう一度やってみようと思っています。今回の食品工場の大変さを参照して、次は別の業務内容で探してみます。
わたしはフリーランスを志しているし、このブログもそういう趣旨で書いています。しかしわたしは自分に合う働き方ができればなんでもよいので(そのためにフリーランスがよいだろうと考えているということです)、今後もいろいろな働き方を試していければと思います。
でも八時間は本当に大変です。ちょっと危ない橋を渡りました。この記事を参照に「やってみようかな」と思う方は、休憩がマメにある職場とか、いろいろ確認しながら探したほうが良いです。わたしはなんだかんだ言って、「キツいだろうけどなんとかなりそう」と思ったので行きました。医師にも確認して許可を取りました。自他ともにこのくらいの評価になっていない間は行くべきじゃないと思います。

お金を稼ぐ手段はよく調べれば他にもきっとあると思うので、自分にとって無理のない働き方か、じっくり検討してほしいと思います。この記事が参考のひとつになれば幸いです。
お読みくださりありがとうございました!

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